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バンド演奏に負けない声量の鍛え方。効果的なボーカルのトレーニング方法
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バンド演奏に負けない声量の鍛え方。効果的なボーカルのトレーニング方法

皆さん、ボーカルライフ、楽しんでいらっしゃいますか?

バンドボーカルの初心者にありがちな悩みとして、ほかの楽器が大音量で鳴っている中でボーカルの声がかき消されてしまい、どうしても聞こえないというものがあります。

単純にミキサーで音量を上げるだけではハウリングを起こしてしまうし、かと言って音量を下げすぎると自分の声が聞こえず歌いづらい。

そんな悩みを持つボーカルが、バンド演奏に負けない声量をどうやって手に入れればよいか、その効果的なトレーニング方法について書いていきたいと思います。

まずは姿勢

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http://www.photo-ac.com

ボーカルの基本は、まず姿勢からです。

足を肩幅ぐらいに開いて、背筋をまっすぐに伸ばして立つ。

これが基本の姿勢です。

正しい姿勢で立つことで、下半身だけで体重を支えられるようになり、上半身を楽にしてあげることができます。

そのため、上半身は声を出すことだけに力を使えるようになるのです。

もちろん、ライブになれば棒立ちで歌うわけにもいきませんので、常に背筋まっすぐで、とはいきませんが、下半身だけで体重を支えるんだ、という基本を忘れなければ、多少形がくずれても大丈夫なようになってきます。

腹式呼吸で歌おう

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次に、腹式呼吸です。

ボーカルの解説や、ボイストレーニングなどでは必ず登場する呼吸法ですね。

これを自然にできるようになるまで、しっかりと練習することが大切です。

ポイントは「呼吸をするときに肩が動かない」こと。

深く息を吸って、吐くときに、肩が動かないようにしながらやってみてください。

何も考えずに深い呼吸ができるようになると、歌うときにもしっかりとした声を出すことができるようになります。

遠くの人に向かって投げかけるように

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しっかりと呼吸ができるようになれば、今度は声を出すステップです。

皆さんは歌うときに、マイクに向かって声を出してはいませんか?

近くのマイクではなく、遠くのお客さんに向かって声を出す意識で歌ってみてください。

会場の奥の方いるお客さんに向かって投げかけるように声を出すのがポイント。

これだけで声の張りが変わってきます。

ただし、無理やり力んで声を出してしまっている場合は、肩の力を抜いてもっと楽に声を出すようにしてください。

あまり無理やり声を出しているとのどを痛めますので注意です。

音響機器をうまく使う

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「声量をしっかり出せるようになった!」

とはいっても、相手は大音量の楽器たちです。

やはりマイクの力を借りないと無理ですよね。

音響機器もうまく使うコツがあります。

まずは、マイクが自分の口元をまっすぐに狙っている状態にします。

マイクは正面から聞こえる音を特に集音するように設計されています。

少しずれたりするとすぐに音を拾わなくなったりしますので、まっすぐ構えましょう。

また、モニターの正面に立って歌う、ということも重要です。

スピーカーの音が一番聞こえやすいのは正面なので、正面の少し近い位置に立って歌うとより自分の声が聞こえやすいかと思います。

近づきすぎると、モニターの音をマイクが拾ってしまいハウリングしますので、うまく距離を調節してください。

参考:マイクの正しい持ち方・使い方

バンド内での話し合いも重要

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いろいろやっても声が聞こえない場合は、ほかの楽器の音量を少し下げてもらう、というのも重要です。

楽器をやっている人は、どうしても自分の楽器を大音量で鳴らしたくなるものですが、あまりやりすぎると音量バランスが取れなくなってしまいますので、バンド内での話し合いも大切です。

バンドで一番目立つのは、あるいは目立つ「べき」なのは、やはりボーカルです。

もちろん、ほかの楽器が目立つソロパートを演奏する際や、ほかの楽器を目立たせたいという方向性を打ち出すのであれば話は別ですが、その場合でもバンド内の音量バランスには気を配るべきでしょう。

うまくボーカルが活きてくる音量バランス、音作りを目指してください。

最後に

バンドでボーカルをやると、どうしても自分の声が聞こえなくなりがちです。

まずはしっかりと声量を出せる基礎を身につけること、そして、モニターの正面に立って歌い、場合によっては楽器の音量バランスを考えること。

いずれも基本的なことではありますが、一つずつ丁寧に確認していくことでボーカルの歌いやすさが大きく変わってきます。

それでは、楽しいボーカルライフをお送りください!

ライタープロフィール

でんすけ

ボイストレーナー

でんすけ

大阪で活動するボイストレーナー。

プロの卵たちを育成中です。

ボイトレに関するブログも更新中ですので、当「スタジオラグへおいでやす」の記事と併せてぜひご覧ください。

また、最近DTMも始めて少しずつ曲を作るようになりました。

練習で作ったインストっぽい曲をSoundCloudに載せていったりしているので、ご興味持っていただけると幸いです。

SoundCloud:

https://soundcloud.com/densuke_osaka

ウェブサイト:http://dn-voice.info

Twitter:densuke_snail

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