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発声と歌声が違い過ぎる人は、必見!
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発声と歌声が違い過ぎる人は、必見!

ボイストレーニングで育てた声はすてきなのに、歌になるとその声がうまく生かせない。

これは、とても残念です。

練習で鍛えた声を歌声に生かすためにはどうしたらいいのでしょうか?

発声練習の声を歌に生かすために

ギター

http://o-dan.net/ja/

そもそもボイストレーニングは、歌声を作るための基礎トレーニングになりますので、歌を届けるための手段ということを、まずは認識しておきましょう!

どちらもよくあるケースです。

「歌やボイトレを習っている」という人は、①の場合が多いような感じがします。

これは、自分の中で発声練習と歌声が、うまく結びついていない時に起こります

あなたは「発声だと、声が出るんだけどなーでも歌うと、何となく出しにくい」と、感じたことはありませんか?

うまく結びつけられていないことに、気づいていない場合もありますので、今回はその「結びつき」のポイントをお伝えしていきます。

1. すでに固定された歌声のイメージがある人

この場合、「発声練習の声を忘れている」というよりも、「歌声はこういうものだ」というイメージが無意識にも、自分の中ででき上がっています

そうすると、発声で作ってきた声は意識から離れてしまっており、これまで自分が出してきた歌声に、一瞬にして戻ってしまいます。

改善方法は、まず歌の雰囲気とは違った声になったとしても、発声で作った声のままで歌ってみること!

歌だからといって、劇的に声を変えたり、作りすぎたりしないこと。

きっと、その声は聴いている人にしっかりと「届いている声」になっているはずです。

2. 「声を出す」以外に意識が向いている

発声練習は、歌に比べて、音階も言葉もシンプルです。

ですので、「声を出す」ということだけに集中しやすいのですが、歌になるとそれ以外の心配事に意識が向いてしまう場合です。

つまり「声が委縮している」状態です。

思いっきり出せていない。

音程や歌詞、リズムなど、歌になれば気にかけることが増えてきます。

すると、そっちにばかり気が取られてしまい、声のダイナミックさが減ってしまう。

改善方法は、「音程を取る」や「リズムを取る」という作業をやめること

それによって、多少、音程やリズムがズレてしまっても、ひとまず修正せずに歌います。

そして、意識することは1つだけ。

「歌詞を遠くに届ける」ということだけに絞る

すると、言葉が前に出てきます、同時に声量も上がります。

「大きな声でしゃべる」という意識だけなら、とても簡単に感じることと思います。

まずは、それでOKなのです!

3.  声を出す準備が整っていない

ボーカル

これは、発声法に問題があるのではなく、自分自身で声を出しやすい方向に導くことができていない状態です

例えば、「低音から高音へ一気にジャンプするメロディー」と、「一音ずつ上がっていくようなメロディー」では、一気にジャンプする方が、しっかり準備を整えておく必要があるわけです。

発声練習では、わりと音程の幅は狭い音を使いますので、準備も簡単で楽に出ますが、歌は、幅広い音程が幾度となく出てきます。

そこで重要なのが「次の音に向かう準備」です。

この準備とは、声量のクレッシェンド、気持ちの高まり、音を先行してイメージしていく、というなどのことを指します

この準備が早い人は、発声練習と同じような感覚で、歌も楽に歌っていくことができています。

いい歌声を作るためにトレーニングしている発声練習。

その作り上げた声を、最大限に生かすために、練習を行ってみてください。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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ライタープロフィール

KAN

仙台のボイストレーナー

KAN

東京の大手ボーカルスクールや、横浜のR&B専門スクールの講師として生徒を育成。

喉の構造を、科学的視点から専門研究。

喉声を改善し、高音を楽に出す従来のボイストレーニングとは全く違うトレーニング法で多くの悩みを解決し、延べ300人以上の指導に当たる。

現在は、宮城県仙台で指導しています。

LOOSE VOICEでは、随時、体験レッスンを実施しております。

実際に、あなたの声を聞かせて頂き、アドバイスいたします。

また、出張レッスンも対応しておりますので、ご依頼頂ければ、あなたの街にもお伺いいたします。

ぜひ、あなたの夢を応援させてください。

その他、質問、お問合せも、お気軽にお寄せ下さい。

ウェブサイト:https://www.loosevoice.com

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