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声がよく通る姿勢
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声がよく通る姿勢

プロシンガーは、お客さんを楽しませるため、または歌を表現するために、身ぶり手ぶりを加えながらパフォーマンスしています。

実に説得力があり、立ち姿もカッコイイです。

歌っているジャンル(ロック、ポップス、ヒップホップ、ジャズ、演歌……etc)にもよっても、その動きやシルエットは変わってきます。

あんな風に自由に動きながらも、しっかり歌えるのには、理由があります。

発声の基本姿勢とは?

ボーカリスト

https://unsplash.com。

それは「体の軸が通っている」からです。

歌に限らずとも、「基本姿勢」というものがあります。

その動作をスムーズに行うために最も適した姿勢です。

歌にもそれがあり、プロは、基本姿勢を軸として(保ちながら)自由にアレンジをして曲に合わせて動いているのです。

今回は、歌う時の「基本姿勢」のチェック項目をお伝えします。

誰でも簡単にできるポイントなので、ぜひ、実践してみてくださいね!!

3つのチェックポイント

1. 全身が脱力している状態である

これはやや誤解を生みやすいので、詳しくお伝えします。

何かに構えないで自然と立つ」ということであり、決して、猫背で「だらーん」として、やる気がなさそうに見える格好ではありません。

脱力は、しようと思ってできることでもなく「何も意識しない(構えない)」日常的なことなので、難しく考えすぎずにいて大丈夫です。

ポイントは、鏡で見て、自分でカッコイイ立ち方に見えるかです。

【効果】歌の雰囲気に良い影響を与えます。リズム、音程、共鳴、が良くなります。

2. バランスのよい安定した状態である

具体的には、左右肩幅くらいに足を広げ、背筋を伸ばし胸を張り、目線は真っすぐ。身長を測るときのような姿勢が分かりやすいイメージです。(足だけは閉じないで。)

重心は「ほぼ真ん中」でOKです。

少しくらい押されても倒れないように、腰回りに、しっかり重みを感じて立ちます。

もしかしたら、「つま先」や「かかとに」体重をかけて……と、耳にしたことがある方もいるのではないかと思いますが、それも間違いではありません。

要は、声を支える部分(丹田)に軸を持ちたいためなのです。歌っている時は、硬直せずに、多少前後に体重移動できるくらいでOKです。

【効果】腹式呼吸がしやすくなる。(ロングトーン、ハイトーン、声量アップ)見え、説得力、深い響きの声が得られる。

3.【重要!】あごは、程よく引く

ココが大事です!

基本、あごは、少し引き気味にします。(※証明写真を撮るときのようなイメージ)引きすぎて、気道が狭くなったり、あごや首まわりに力が入らないように注意します。

ツバをのみ込んでみて、のどにストレスを感じるようですと、引きすぎNGです。

高音で顔をあげて歌いたくなりますが「のどの脱力感」を得られる前に、そうしてしまうと、ほぼ間違いなく、のどに力が入ってしまい高音が出しづらくなります。

【効果】「のど」の力み改善、高音発声、気持ちのリラックス(冷静さの維持、余裕を維持)

今回、お伝えしました3つのチェックポイントを確かめながら歌っていくと「声がよく通る」ことが実感できると思います。

「2」「3」は、初めは、「窮屈で歌いづらい」と感じる方もいると思いますが、慣れてしまえば、逆のスタイル(肩をまるめて、顔をあげる)で歌うことが、いかに、発声のジャマをしているかが分かってくると思います!

この基本姿勢で歌う感覚が分かったら、プロのように、自由に動いてアレンジしてもOKです!

歌を始めたばかりの方、これから始めようと思っている方、思うように地声で高音が出ない方は、ぜひ、この「よく声の通る」基本姿勢を作ってから歌ってみてくださいね。

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ライタープロフィール

KAN

仙台のボイストレーナー

KAN

東京の大手ボーカルスクールや、横浜のR&B専門スクールの講師として生徒を育成。

喉の構造を、科学的視点から専門研究。

喉声を改善し、高音を楽に出す従来のボイストレーニングとは全く違うトレーニング法で多くの悩みを解決し、延べ300人以上の指導に当たる。

現在は、宮城県仙台で指導しています。

LOOSE VOICEでは、随時、体験レッスンを実施しております。

実際に、あなたの声を聞かせて頂き、アドバイスいたします。

また、出張レッスンも対応しておりますので、ご依頼頂ければ、あなたの街にもお伺いいたします。

ぜひ、あなたの夢を応援させてください。

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