上手いボーカルはここが違う「歌い出し」と「歌い終わり」で大切なこと
皆さん、ボーカルライフを楽しんでいらっしゃいますか?
今回はボーカルが気を付けるべき点として、「出だし」と「終わり」について書いてみようと思います。
曲の「出だし」「終わり」
曲の「出だし」と「終わり」は、最も印象に残る部分です。
つまり「イントロ」と「アウトロ」のことです。
「出だし」が印象的でないと、第一印象で聴いてもらえなくなってしまいます。
「終わり」の印象で、聴き終わった後の余韻の印象が決まってしまいます。
これは、ボーカルの「歌いだし」と「歌い終わり」にも同じことがいえますので、特に注意して歌いたい箇所になります。
「歌いだし」では、リズム、音程を外してしまいがちです。
イントロのメロディをよく聴いて、リズム感・音程感を自分の中で確かめておきましょう。
また「歌い終わり」では最後まで声が伸ばしきれずに、尻切れしたような声になってしまうことが多いです。
「最後までしっかり伸ばすこと」
「中途半端なところで切らないこと」
これを意識して最後まで歌いきりましょう。
各構成の「出だし」「終わり」
一般的な曲は、Aメロ、Bメロ、サビのように、いくつかの構成要素に分けられますが、その「出だし」「終わり」に気を付けましょう。
Aメロ、Bメロ、サビと場面が移り変わっていくと、たいていの曲は「音程の幅・リズム感・雰囲気」が変わります。
いままでずっとAメロの雰囲気で歌っていたのに「急にBメロに切り替わって雰囲気もリズムもちょっと違う」ということになります。
ボーカルは、これに対応しなければなりません。
「曲の構成を覚えておく」というのはもちろんのこと「場面が切り替わるときにドラムやベースがどんなリズムを刻み始めるのか」「ベースやギターなどの楽器がどんな音程でメロディを流し始めるのか」といったところを意識的に聴いておくとよいでしょう。
各フレーズの「出だし」「終わり」
ここでいうフレーズというのは、一続きで歌う歌詞のまとまりと思ってください。
もう少し細かくみると「息継ぎをしてから次に息継ぎをするまで」と考えてください。
その「出だし」「終わり」も気を付けましょう。
例えば、槇原敬之さんの「冬がはじまるよ」のサビの部分。
「冬がはじまるよ」「ほらまた君のそばで」
というまとまりで歌うことになると思います。
それぞれのフレーズの「出だし」「終わり」では、無意識に少し低い音程で歌い始めてしまったり、最後の音を伸ばしている間に少し音程が下がってしまったり、と音程が外れることが多くなります。
- 自分が正しい音程で歌い始められているのか
- 正しい音程で最後まで伸ばせているのか
注意しながら歌ってみましょう。
具体的な対策方法
もし、あなたがパソコンをお持ちでDAWソフトをインストールしているのであれば、自分が納得のいく状態を録音して、音程やリズムを確認しながら何度も練習するのも効果的でしょう。
音程
音程はDAWに付属している標準の楽器用のチューナーで調べることができます。
歌い出しはストレートに音程をたどるのか?
それとも、しゃくりを入れくずしを加えるのか?
そういった歌い方の工夫も、目で追いながら確認することができますね。
微調節を試すことで、表現の幅も広がるでしょう。
ビブラートのかかり具合も音程で確認することができます。
リズム
リズムに関しても、DAWソフトの波形の山や谷を意識しながら歌うことで声色により緩急がつけられる歌い方になると思います。
リズムに関しては特に正解はないので、試行錯誤しながらいいと思う歌い方を探してください。
もちろん最後は直感が重要なので、目に見えるものばかり頼りすぎないよう心がけましょう。
最後に
歌を歌うとき「出だし」「終わり」には気を付けるべきところがいくつもあります。
細かい点ではありますが、しっかりとチェックすることで歌唱力に差がついてくると思います。
それでは、楽しいボーカルライフをお送りください!
ライタープロフィール
ボイストレーナー
でんすけ
大阪で活動するボイストレーナー。
プロの卵たちを育成中です。
ボイトレに関するブログも更新中ですので、当「スタジオラグへおいでやす」の記事と併せてぜひご覧ください。
また、最近DTMも始めて少しずつ曲を作るようになりました。
練習で作ったインストっぽい曲をSoundCloudに載せていったりしているので、ご興味持っていただけると幸いです。
SoundCloud:
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ウェブサイト:http://dn-voice.info
Twitter:densuke_snail