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洋楽と邦楽の決定的な歌の違い。アメリカ人の「歌唱リスニング法」とは?
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洋楽と邦楽の決定的な歌の違い。アメリカ人の「歌唱リスニング法」とは?

皆さんは洋楽を歌う機会ありますか?

邦楽とは、英語の発音はもちろん、音楽的な違いもそこには隠されています。

アメリカ人(黒人)は、何をリスニングしているのか?

ボーカル

http://o-dan.net/ja/

洋楽は、邦楽よりも歌うのが難しい曲が多いです。

その難易度は、実際に歌ってみると分かりますが、オリジナルをコピーして歌うだけであっても容易ではありません。

同じように歌っているつもりでも、なぜか、いい感じに歌えなかったりします。

邦楽であれば、歌詞、音程、リズムに加えて、歌声が整っていれば、ある程度はオリジナルのコピーが可能です。

でも、洋楽になると、それだけではオリジナルに近づくこはできません。

いったい、何が足りないのか?

そこには、小さい頃からどのような音楽に触れてきたか、またはどういった音楽教育や経験をしてきたか、ということが大きく関わっています

洋楽はなぜ難しく感じるのか、その理由を見ていきましょう!

音とリズムの数が多い

洋楽は、何が難しいのかと言いますと「音が細かい」「リズムが細かい」という2点があげられます。

邦楽よりも、音とリズムの数が、圧倒的に多いのです!

音の数については、主旋律の音だけではなくそれ以外に同時になっている音(ハーモニーとして入れられる音)を常に、ヒアリングしています。

小さい頃から、教会で歌っている黒人は、当たり前のようにハモるということをします。

それは「習う」というよりも、主旋律を主役として輝かせるために、ほかの心地よい音を探す習慣があるのです。

日本人は、合唱でパート分け、という指導は学校などで受けたりしますが、自分でハモる音を探すという感性を磨く練習は、あまり行いません。

なので、単音(主旋律)だけが聞こえる耳が、育っているのです。

リズムの数については、ボーカルリズムパターンが多い

リズムパターンが多いということは、それだけリズムを細かく感じているということ。

例えば、1秒間を、日本人は2分割して感じているとしたら、黒人は8分割して感じている、というような具合です

大きく、この2つが、洋楽が難しいと感じる理由です。

洋楽を歌うと「歌い出だしのタイミングが分からない」「何回歌っても、リズムがズレる」というような経験はないでしょうか!?

歌を立体的に捉えている

アメリカ人のシンガーが歌っている動画をよく見ると「声を使って曲を描いている」という表現が、しっくりくるように思います。

それは「音を取る、リズムを取る」ではなく「上下に音を描く、前後にリズムで遊ぶ」という感覚

決して平面的で、平坦な歌い方ではなく、立体的で大きな空間のキャンバスに、声を使って絵を描いているような歌い方をします。

かつ、滑らかで流れるようです。

それは、まさに音やリズムを細かく感じているからこそ、表現できること。

曲をヒアリングしている段階で、空間的なイメージがあり、主旋律のメロディー以外の音を鳴らしていたり、ボーカルリズムを変化させてみたり、自由で遊び心がある、そういった発想で音楽を聴いています。

そもそもの「音楽の聴き方」が、違うんですね

日本人であっても、そういった聴き方や感性を少し取り入れてみることで、音楽の違った楽しみ方を知ることができたり、シンガーの方であれば、歌のバリエーションを増やしたりできるようになると思います!

音や声、音楽に対して、アメリカ人のような自由さを、少し取り入れても、面白い気づきに出会えるかもしれませんね!

ぜひ、参考にしてみてください。

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ライタープロフィール

KAN

仙台のボイストレーナー

KAN

東京の大手ボーカルスクールや、横浜のR&B専門スクールの講師として生徒を育成。

喉の構造を、科学的視点から専門研究。

喉声を改善し、高音を楽に出す従来のボイストレーニングとは全く違うトレーニング法で多くの悩みを解決し、延べ300人以上の指導に当たる。

現在は、宮城県仙台で指導しています。

LOOSE VOICEでは、随時、体験レッスンを実施しております。

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