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歌が上手い。歌唱力が高い日本の男性歌手

シンガーの評価軸って、必ずしも歌唱力だけではないですよね。

歌はそんなに上手くないけどバンドのフロントマンとしての存在感やスター性がハンパない人、個性的な声がウリの人、技術的には上手くはないけれど歌や声に圧倒的な説得力のある人等々…。

もちろん聴く人の好みによって評価が分かれる部分も多々あります。

でも、本稿ではあえて「歌唱力の高さ」にこだわって楽曲をセレクトしてみました。

たまにはそんな聴き方で歌や楽曲に接してみるのも悪くないのでは?

「なんであの人が入ってないの!?」みたいなご意見のある方は、ぜひメッセージをお寄せくださいね!

歌が上手い。歌唱力が高い日本の男性歌手

悲しみは雪のように浜田省吾

浜田省吾さんのシングルでオリジナルバージョンは1981年、リメイクバージョンが1992年にリリースされ、こちらはドラマ主題歌にも採用されています。

浜田省吾さんの歌の一番の魅力は、何と言ってもとくに低音に魅力のある、その歌声でしょう。

その声質を最大限に生かした楽曲作りとプロデュースが見事に実を結んだと言える作品でしょう。

決してアカデミックな意味ではハイトーンの出し方など正しいわけではありませんが、その欠点すらも魅力に変えて歌いこなす表現力は「さすが!!」としか言いようがありません。

Kei Takahata

サボテンの花財津和夫(チューリップ)

これほどまで言葉のひとつひとつをやさしくゆったりと歌えるのはチューリップのボーカル財津和夫くらいしか思いつきません。

だからこそサビのりんとした歌い方を聴くと、ハッとしてさらにひきこまれていきます。

他にあまり類を見ない歌手です。

クリスマス・イブ山下達郎

クリスマスが近づくと街でこの曲を聴かない日はないでしょう。

そんな名曲を歌うのは山下達郎です。

高音域ののびやかな歌声は、バックトラックの上をみずみずしく自由に泳ぎ回っているかのようです。

またフェイクの呼ばれる歌唱法も特ちょうですね。

20+∞Century Boysyasu(Acid Black Cherry)

大人気、V系バンド、Acid Black Cherryのシンガー、yasu。

彼の歌声の魅力は何と言っても、そのクリアでブライトでパワフルな中高域にあるでしょう。

おそらく息漏れの少ない地声成分の多めのミックスボイスを主体とした歌唱だと思いますが、中低域の地声やフッと抜くようなファルセットボイスとの繋がりも良く、また地声で歌っている中低域の「深み」のある声も魅力的ですね。

いわゆるV系的な独特のクセが少ないところも個人的には聴きやすくて好きですね。

Kei Takahata

壊れかけのRadio徳永英明

この曲がとても有名ですが、他アーティストのカバーも歌われていて、どの歌を歌われていても徳永英明になるところがすごいと感じました。

声はもちろんきれいなんですが、この方も歌の表現力がとても高いと思います。

自身の声質に合わせて作ったのか、たまたまなのかわかりませんが、この曲と声は非常にマッチしていると思います。

地上の星デーモン小暮閣下

言わずと知れた聖飢魔IIのリードシンガー、デーモン小暮閣下が中島みゆきさんの『地上の星』をカバーした音源。

本業である聖飢魔IIでの歌唱ももちろん素晴らしいのですが、あちらは「悪魔演出?」が入っているところが多々あるので、閣下の歌唱力をより直視するために今回はあえてカバー曲をセレクトしてみました。

今回選んだ動画では、オーケストラアレンジされたバックのサウンドにも負けない歌唱を披露してくれています。

高域にフェイクさせたような歌唱、最後のシャウトなど、同氏の高い歌唱力がとてもよくわかる動画だと思います。

ぜひお楽しみください!

Kei Takahata