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歌が上手い。歌唱力が高い日本の男性歌手

シンガーの評価軸って、必ずしも歌唱力だけではないですよね。

歌はそんなに上手くないけどバンドのフロントマンとしての存在感やスター性がハンパない人、個性的な声がウリの人、技術的には上手くはないけれど歌や声に圧倒的な説得力のある人等々…。

もちろん聴く人の好みによって評価が分かれる部分も多々あります。

でも、本稿ではあえて「歌唱力の高さ」にこだわって楽曲をセレクトしてみました。

たまにはそんな聴き方で歌や楽曲に接してみるのも悪くないのでは?

「なんであの人が入ってないの!?」みたいなご意見のある方は、ぜひメッセージをお寄せくださいね!

歌が上手い。歌唱力が高い日本の男性歌手

24sync貴水博之(Access)

フェミニンな印象通り、とてもきれいな声をされている方で、特に高音域を非常にきれいに聴かせてくれます。

とても高いキーの曲でも言葉がつぶれることなくしっかりはっきり聴こえてくるので、歌詞も伝わりやすいです。

テンポの早い曲でもずれることなく歌われており、リズム感も抜群です。

片隅三浦大知

歌唱力だけではなく、ダンスパフォーマンスなどでも定評のある三浦大知。

声自体にはさほどの「凄み」はないため、一聴しただけでは、中高域のミドルボイスを中心に歌う、よくいる現代R&Bインスパイアードなシンガーなのかな?と思ってしまう部分も多々ありますが、注意深く聞いているとさにあらず! 柔らかいミドルボイスやファルセットを中心にまとめた歌唱の中、要所要所にパワフルな地声のハイトーンを巧みに織り交ぜて、非常にカラフルな歌唱を聴かせてくれます。

もっと様々なジャンルに挑戦したものを聞いてみたい!と思わせるシンガーです。

Kei Takahata

SEVEN DAYS WAR宇都宮隆(TM NETWORK)

プロの歌手という印象の強い方です。

例えば同じキーでも曲によって元の声のまま出すこともあれば裏声で歌われることもあったり、声の大きさなども非常に気を使って歌われているんだと思います。

もしかしたら小室さんの細かい指示などもあったのかもしれません。

悲しみは雪のように浜田省吾

浜田省吾さんのシングルでオリジナルバージョンは1981年、リメイクバージョンが1992年にリリースされ、こちらはドラマ主題歌にも採用されています。

浜田省吾さんの歌の一番の魅力は、何と言ってもとくに低音に魅力のある、その歌声でしょう。

その声質を最大限に生かした楽曲作りとプロデュースが見事に実を結んだと言える作品でしょう。

決してアカデミックな意味ではハイトーンの出し方など正しいわけではありませんが、その欠点すらも魅力に変えて歌いこなす表現力は「さすが!!」としか言いようがありません。

Kei Takahata

すばらしい日々奥田民生(UNICORN)

ユニコーンのボーカル奥田民生の歌い方は、おそらく本人の雰囲気も手伝って少しダルそうなイメージがありますが、実はかなり高音域までしっかり届く歌唱力を持っていて、またとてもパワフルでもあります。

普通に歌うと様にならないメロディーも彼が歌うとかっこいいのです!

WHO’S GONNA SAVE USHyde(L’Arc~en~Ciel)

アップテンポな曲から、壮大でゆったりとしたバラードまで歌いこなし、また優しく語りかけるような歌い方から壊れそうなシャウトまで、さまざまな歌唱法を持ち合わせているL’Arc〜en〜Cielのボーカル、ソロ名義での活動も盛んなhyde。

ビジュアルイメージを含め、多くのファンが彼のトリコです!

音域、表現力などはもちろん、おそらく練習で身につけたわけではなく、もとから複式呼吸法で歌われていたため、どんな歌でも楽々歌われてしまうのは圧巻です。

ライブでもピッチがずれることがほとんどなく、それでいてパフォーマンスも素晴らしいので見応えも聴き応えもあります。