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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

サマータイムシンデレラ長屋晴子(緑黄色社会)

一口に「歌がうまい」と言っても、シンガーの個性や声質など含めたさまざまな「うまさ」がありますが、この緑黄色社会のボーカルの長居晴子さんは、そんな多種多様な「うまさ」の中でも、まさにど真ん中の正統派な実力を持つシンガーさんだと思います。

もちろん個性が欠けているなんて言うつもりはまったくありませんが、パワフルな歌唱、優しい表現力、そしてカラフルなハイトーンの表現など、どれを取ってみても全方向から魅力的で、今後のますますの成功と成長に期待したくなります。

シンガーを目指す女性の方の練習素材としても最適な楽曲の一つだと思いますので、ぜひ歌に着目して聴き込んでみてください!

Kei Takahata

ロマンスの神様広瀬香美

広瀬香美さんの3作目のシングルで、1993年12月リリース。

スキー用品店「アルペン」のCMソングとしてタイアップを獲得したことも手伝って、170万枚を超えるセールスを記録し、ビッグヒット曲となり、ウィンターソングの代表曲の一つとして数えられる名曲となりました。

その90年代J-POPの名曲をより名曲たらしめているのは、なんと言っても、広瀬さんのパワフルで突き抜けるようなハイトーンボイスによる歌唱でしょう。

決して喉を締め付けているような発声にならずに、とても伸びやかにこのハイトーンを楽々と歌いこなしているところは「さすが!!」の一言ですね!

Kei Takahata

星のように…MISIA

MISIAさんの歌の一番の魅力は、何と言っても、その深みのある歌声とブラックミュージックにインスパイアされた表現力でしょう。

本作でも、地声で力強く張るハイトーンから、一瞬、フッと力を抜くようなやわらかいファルセットボイスまで巧みに使い分けて、絶妙な歌唱表現を披露してくれています。

このような歌を歌うには、まずは基礎的な発声がしっかりとできていないと無理ですね。

発声についてのご相談などある方はぜひ僕宛にメッセージくださいね!

Kei Takahata

にじいろ絢香

絢香さんはデビュー当時から、その歌唱力が高く評価されていたシンガーさんですが、その歌唱力や表現力の高さは彼女の代表曲である『にじいろ』の少し弾んだリズムの軽快な楽曲の中でも健在。

その少しハスキーで魅力的な倍音成分を多く含んだ歌声の魅力を存分に味わえるんですよね。

この楽曲の中では決して超人的な歌唱は披露されていませんが、このようなシンプルで口ずさみやすいメロディの中でも安定した歌唱と高い表現力を感じさせてくれる歌唱は「さすが!!」の一言ですね!

Kei Takahata

愛をこめて花束を越智志帆(Superfly)

Superflyの通算4作目のシングルで2008年2月リリース。

TBS系ドラマ『エジソンの母』主題歌にも採用されていました。

Superflyのデビュー当時から、そのダイナミックな歌唱には定評のあったシンガーの越智志帆さんですが、そのパワフルな歌唱はこの楽曲の中でももちろん健在!

とくにサビパートでの伸びやかなハイトーンによるパワフルで日本人離れした歌声には、聴く人を圧倒する魅力がありますね!

こんな彼女の歌唱に憧れる方も少なくないかと思いますが、無理して喉を壊さないようにご注意くださいね。

Kei Takahata

残響散歌Aimer

このAimerさん、いい意味で少し曇った歌声がとても魅力的なシンガーさんですが、その歌声が、どちからといえばクリアで突き抜けるような声の方が合うことが多い激しいロック調の楽曲の中でも、とても魅力的に響いていることが多いように感じます。

筆者の勝手なイメージですが、宇多田ヒカルさんがロックを歌っているようなイメージ…と言えばわかりやすいでしょうか。

J-POP、J-ROCKのある意味での新しい方向性を感じさせてくれるシンガーさんだと思います。

Kei Takahata